えびPは常にアイドル達と二人三脚で前へ進むPである。どのような困難に遭遇しようとも、どのような不合理に行く手を阻まれようとも、Pとそのアイドル達が、その歩みを止めることはない。それゆえ、えびPの動画とその動画の中に登場するアイドル達は、いつだって『カッコイイ』のだ。
　時にアイドルに託して現実を語らせるその手法に対しては、異論を唱える人もいるかもしれない。しかし、アイドルマスターという仮想の世界にさえ困難や不合理は存在するのだ。なぜなら、そこは単なる桃源郷ではなく、今この瞬間の『現実』を映す鏡だからだ。とすれば、きらびやかなステージの上に立つアイドル達をプロデュースするのと同様に、えびPのように、アイドル達とともに戦うことで、彼女たちをプロデュースする道もあって良いのではないか？
　最新作の｢BORDERLINE｣では、派手なエフェクトは影を潜め、精緻な構図とカット割りに支えられたストーリーが見る人の心を打つ。長い年月と努力の上にたどり着いた境地がそこにはある。
　VRF2011でも、えびPとそのアイドル達は我々に勇気と元気を与えてくれるような『カッコイイ』ステージを見せてくれるのは間違いない。【内科部長(循環器)】