Introduction
mylist:作ったMAD
魔法使いというか、トリックスターというか、それでいてアーティストというか……しょじょんPについて語ることはその変幻自在な活躍を語ることであり、その変幻自在性そのものを語ることでもあるかのように思えます。
時にポップ、時にスタイリッシュ、時にクール。処女作から最新作まで、とんでもなく広大な振り幅の上で、P自身が軽快にステップを踏むようにして次々に新たなビジョンを見せつけてくれます。しょじょんPを追いかけるという行為は、動画を楽しむのと同時にPの一挙一動に振り回されることの悦びでもあるのでしょう。
そんな中で最近のPの動向として注目したいのは、一連の千早動画でしょうか。昨年のVRFでの新作において都市の風景と混じり合っていた彼女は、MusicFighterでステージへと回帰しましたが、それらの動画はいずれも研ぎ澄まされた精度と緻密さによって、千早と音楽だけがそこにあるような、いっそ瞑想的とすら言える空間を作り出しています。デビュー以降、特定のアイドルへの愛情を強調しなかったPのこと、この千早との立て続けの仕事は驚くべきことです。あるいは、如月千早というミューズがしょじょんPに何らかの霊感を与えたのかもしれません。
VRF10から続く千早とのステージは、今年また新たな結実を見せるのでしょうか。とはいえ何しろしょじょんPのこと、さらりとポップでライトな傑作で私たちをひっくり返らせてくれないとも限らない。しょじょんPと相対するのに、片時も油断は許されません。【ガラクタ】
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