Introduction
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PanPは言うなれば「VRFの申し子」だ。
昨年のVRF'10で鮮烈な新人枠デビューを飾ったPanPだからそれは当然なのだが、そう称する意味はそれだけではない。端的にいえば、彼の動画はフェス感に溢れているのだ。誤解を恐れず言うならば、彼は緻密に計算されたスクリプトで動画を作るタイプのPではない。だが彼に限っては、それが最高の武器だ。だからこそ見る側の直感に訴えてくるのだ。これは強い。作り手と視聴者が深いところで繋がる感覚。アップロードを終えた既成の動画とは思えない即興感は、不可思議な心地よさを感じるだろう。
その「わかってる」選曲も、地に足を付けたアイドル達のダンスも、全てはオーディエンスへと一直線に伸びて射止める閃光の一矢。期待感を持って駆けつけた観客は、両手を掲げてそれを受けとめるんだ。体を動かさずにはいられない。胸を躍らせずにはいられない。それがフェスだとしたら、彼の動画群は間違いなくフェスの一片。それはVRFというステージできっと、ライトユーザーだろうが、目の肥えたウルサ方だろうが、お構いなしに魅了する説得力と為るに違いない。去年そうだったように、また今年も。
だからPanPは「VRFの申し子」なのだ。【えびP】
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