Introduction
mylist:つくったやつ
ふらいんPの動画で時々不思議に思うのは、どうしてここにアイドルの足音が響かないのだろう、ということで、つまりそれは音楽と映像における音響感覚の一致から来るものなのでしょう。
JamTomorrowの温かみのある箱の馴染み深さ、「萌」の地下アイドル感すら漂わせる狭い空間の熱狂、あるいはウタタウタの湿度さえ紡ぎ出される屋外の色調、そして乙女大志が空をも揺るがすフェスティバルの空気。その音楽が流れている空間を確固と作り出しているからこそ、アイドルがそこにいて演じている、という事実がはっきりと実感されてきます。その丹念さがあればこそ、『それでも猫は追いかける』での、1と2の動画の自然な融合という離れ業も可能になっているのでしょう。
だからでしょうか、ふらいんPの春香のステージは、そこにステップアップを実感させられます。Pの動画技術云々ではなく、天海春香というアイドルは間違いなくアイドルランクを上げ、ファンを増やしているのだ、という背景を想像させてくれるような気がするのです。それは必ずしも大舞台での華やかな活躍を意味するのではなく、時には親密で小さなライブハウスでのシークレットステージさえも見事にこなす、アイドルの姿です。
VRFという晴れ舞台を、ふらいんPがどのようにコーディネイトしてくれるのでしょうか。【ガラクタ】
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