Introduction
mylist:うp
Twitter:@2960P
ニコマスPVMADにおける見立ての観点として、本来別のものである楽曲と彼女たちの有り様というのは幾つかのスタンスが存在しうるのだが、2960Pが昨年のVRFで見せたステージは、ミュージシャン縛りで一つの枠を貫くという構成が産む独特の世界であったように思う。
彼女たちは確かに楽曲を歌い、踊り、魅せる。それでいて元楽曲のミュージシャンの存在感や世界観を、彼女たちに合わせるのではなくあるがままに残しているといえばいいだろうか。
自分はあのステージにおいて、東京事変は765プロにとってのミュージシャンズミュージシャンであったのだと思う。あの世界に東京事変は確かに存在し、765プロも確かに存在した。その二つが成り立つ地平線の上に、あのステージは生まれた。ステージで輝く彼女たちにそんな尊敬の念と、音楽を共有することへの喜びを感じるのだ。
春香は、真は、雪歩は東京事変の一面を担う表現者として全力を尽くした。その先にはあの時点では未だたどり着かぬアイマス2の世界で閃く彼女たちがいた。ああ正直泣きそうだったよ。大好きな世界を大好きな世界で表現するってことはこんなにも温かいのかと。
回りくどくなったが、2960Pの魅力と言うのはこの昨年のVRFにおいて実に明瞭に示されたと思うのである。それは音楽とアイマスを融け合わせるのではなく、それぞれに顕現させることにあると思うのだ。
そんな素敵な視界を見せてくれた2960Pが、今年もVRFに帰ってきてくれる。敢えて帰ってきてくれると表現したのは、デビューと企画発足がほぼ同時期でありながら、見事に一枠を使いきってパフォーマンスを見せきってくれた2960Pにとって、VRFはホームのような場所であってほしいと願うからに他ならない。
一人のファンとして、今年は「おかえり!」と声をかけたい気分なのだ。ニコマスという広い世界で活躍し、久しぶりに帰ってきた地元の凱旋ライブ。気合十分に更に成長したステージを見せてくれるのが今から楽しみだ。【damehumanoid】
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