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review01
orgoneP
orgoneP[2007年6月デビュー]
Introduction
mylistorgone マイリスト

軽い、と感じるのです。
時に見応えのある映像美を披露し、時には重量級のテーマを宿すorgonePの動画は、それでも総体としては軽快さ、軽妙さのようなものを保っています。
その印象をもたらしているのは、そのバランス感覚なのでしょう。”眩惑の海から”の重いメッセージには、モノクロームの抑えた画面のおだやかさ。”Dance Dance Dance”や”Music”のパワフルな運動に重ねられるスローガンめいたフレーズの軽快さ、といった具合です。
Pの動画でも際立って重い印象を持つ”LOVE”や”魔法をかけて”も、動画そのものの質量は受け手側に与えられる荷重と均衡するように思えます。前者は動画はダンスのみであることで、視聴者に想像の余地を大きく残します。後者は動画そのものの持つメッセージの強度に対し、原曲と元ダンスを踏襲することで視聴者の「アイドルマスター」についての記憶に働きかけることで、両者の拮抗状態を作り出します。これらはむしろ視聴者の側が意味を読み取るタイプの動画で、むしろ、Pの側から重みを視聴者に投げ渡しているようでもあります。
orgonePはおそらく、受け手をとても信頼しています。だからこそ、重みを自分の中=自作の中に抱え込まずに、視聴者に預けることが出来ます。それは視聴者を己のパートナーに見立てた、練達のペアのダンスのような挙措と言えましょう。
だから、印象は軽く、楽しく、何度でもリピートできます。が、それが何の重みも残さないわけではない。むしろorgonePは、テーマ的にはニコマスの潮流のカウンターを演じているような節もあります。上記の動画群はもちろんのこと、かの秋メドレー――狂騒的でさえあるシーケンスの中にぽつりと投げ込まれたモノクロームの廃墟めいた校舎のように、シビアさと優しさを併せ持って、Pの動画は楔を打ち込みます。
知らず知らず背負わされる荷重に、視聴者は押し潰されないようにしないといけません。今からでも、足腰を鍛えてかかりましょう。【ガラクタ】