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review01
versusP
versusP[2008年8月デビュー]
Introduction
mylistvs アイドルマスター 『自作アイマスMAD』

 versusPは08年8月31日、「ルサンチマン」という言葉を流行らせた「ネタ☆MAD」の2日目にひっそりとデビューしている。あの未曾有の混乱の中にあって、この動画を見つけた私の密かな勝利感。今、この動画に注目してるなんて俺くらいだろうと。しかし、私は例によってblogの更新が遅い人間なもので、誰よりも早く期待の新人としてversusPを紹介したのは卓球Pであった。負けたと思ったので未だに覚えている。後になって、自分も注目してたんだがとClubJamora氏が呟いていたのも覚えている。NRF出身である めいろっくPとは0808P同士であり、もしも氏のデビューが1日遅かったらVRFはなかったんじゃないか。

 デビュー以後も"七夕革命"後にあって、当時ほとんど姿を見なくなりつつあった借り物Pとして、独自の作風を築いていくわけで。今は自キャプ環境を得ている氏だけれども、何重にも重ねた素材と素材の間隙、罅割れをスタイリッシュに昇華することで生まれた方法論は、極まるところ、加速的なカットワークとして最近の作品にも息づいている。スローやリピート、ジャンプカットが注目される2011年のニコマスにおいても氏の手法は希少で。視聴者の視線をはぐらかすように、キメどころでカットを多段階に繋いだり、1つのモーションの終わりから次のモーションのカットがフェードで重なっていて、タイミング的にここが繋ぎ目、と呼べる場所がなかったりする。拍やアクセント的に重要な部分の絵は常に別の絵と重なって第三の絵となっているか、映像における裂け目としてそこにある。それはノイズというより、クールな作中における刹那の感傷だ。時にパワフル、時に可愛らしい氏の動画には、常に微細な亀裂がある。

 その奥には、あの「Under Pressure」で見せた、過剰な装飾を剥ぎ取ってなおアイドル足りえる、彼女たちの希望も絶望も背負った強靭な目があって、それが氏の動画を根底で支えているような気がする。【zeit】