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めいろっくP
めいろっくP[2008年8月デビュー]
Introduction
mylistmayrock's solo works

2010年のニコマスにおいて、最も見逃していたことを後悔した動画といえば、めいろっくPの「WORLD'S END SUPERNOVA」だった。前回の「VerRock Festival」において、呑気に「生放送が終わってから全部まとめて単品を見よーっと」とか余裕をかましていたところ、9月に先行公開されていた、つまり「その時点で見れていたはずの」この動画に3ヶ月遅れでようやく出会い、大変脳髄をぶん殴られたことを今でも鮮明に覚えている。
この動画を形容するに、それは言葉にしてしまえば非常に簡単で、「ニコマスにおける非・ロジカルなステージダンスMADの最高峰」となるであろうか。意外とややこしいなオイ。置いといて。とてもじゃないが計算して「こう」はならないであろうというカット割、カメラワーク、ダンスチョイスの数々。全ては感性と直感の成せる技であり、その作り手のフィーリング一つ一つを通して彼女らは野放図に、だが着実に「何か」をステージに、その淡く発光する空間に積み重ねていく。そして中盤、「どこまでも行ける」という歌詞通りに、どこまでも無限にその膨大な「何か」を積み重ねていきそうな彼女らは、一旦その全てを極彩のモノクロームの世界で手放し、解放する。
通常、「それ」は動画のラストで行われるべき演出である。溜めに溜めた「何か」を解放するカタルシスでもって動画の締めとするのが常道であり、一般的だと思う。が、そうではない、ということなのだ。「どこまでも行ける」とは、その意志の有り様そのもののことであり、何かを積み重ね、それを保守することではない、と彼女らは全てを手放した世界で詠い続けるのである。え?よく分かんない?じゃあ見ろ見れば分かるから!
ということで、きっとそんな「WORLD'S END SUPERNOVA」を超えるもの凄いものを今回見せてくれるであろうめいろっくPに期待しちゃおうぜワーイ【匿名希望】